糖尿病の食事
血糖のコントロールは食事の内容によって大きく影響されます。その為、食事療法は治療上大変重要になります。
ただし、食事療法といっても特別な内容ではありません。患者様一人一人に適したエネルギー量を守っていただくだけです。
血糖のコントロールをよくする食事
・ 適正エネルギー量を守る。
・ 糖質・たんぱく質・脂質の比率を守る。
・ 急激に血糖を上げるものはやめる。
・ 朝食は抜かない。
・ 食物繊維を十分とる。
・ ゆっくり良く噛んで食べる。
1. 適正エネルギー量の計算方法
エネルギー量= 標準体重(kg)×25~30kcal(活動指数)
標準体重(kg)=(身長m)×(身長m)×22
例)身長160cm、主婦の場合
標準体重(kg)=1.6×1.6≒56
エネルギー量=56×28=1568≒1600kcal
2. 糖尿病でも糖質は必要。極端に減らさないようにする。
適正なエネルギー量の半分以上を糖質(甘くない炭水化物)からとり、タンパク質・脂質からとり過ぎないことが大切。

3. 急激に血糖を上げる食品(スポーツ飲料、ジュース類、砂糖の多い菓子、もち)はさける。
(適正エネルギー量の範囲でも、血糖のコントロールを乱す。)
- 間食の多い方の血糖の変動(赤線)
4.朝食を抜いて、昼・夕でまとめ食いしないようにする。
5.3食に野菜や海草を加える。野菜から先に食べると血糖が急激に上がらない。
6.ゆっくりよく噛んで食べる。早食いは食べ過ぎになってしまう。